◆免疫力を高めてがんに立ち向かう
重く悲しい二男の一周忌を迎えた2009年9月、宮田さんは血尿を認めた。即受診、膀胱がん(上皮内がん)ステージ3との診断。二男と同じ部位のがんではあるが、膀胱がんにも種類があり、二男の病と全く異なるものであることは、医師の説明や二男の闘病過程を見ていたのですぐに理解できた。そして同年10月、「全摘せず、部分麻酔で手術」という強い意志を持って内視鏡手術(経尿道的膀胱切除術)を選択した。
良子さんは「弟は大学病院に入院したので治療方法は選べず、緩和病棟に移転することも叶わなかった。無念だった。母には治療法の選択肢がありそうな国立系の病院での手術を勧めた。弟の闘病でがんについて様々に勉強・体験してきたので、母のがんは弟のがんとは違うがん、という認識があった」とのこと。